ビットコインを送信すると、残高の一部しか送信しなかった場合でも、元の送金元アドレスが空になっていることに気づくかもしれません。心配はいりません。残りの資金は消えたわけではありません。単に、ウォレットによって生成・管理される新しいアドレスである変更アドレスに送信されただけです。

ビットコインはUTXO（Unspent Transaction Output：未使用トランザクション出力）モデルを使用しています。各トランザクションは、1つ以上の以前の出力をすべて消費し、新しい出力を生成します。
入力総額が送信額を上回る場合、ウォレットは自動的に以下を行います。

たとえば、ウォレットに1 BTCがあり、誰かに0.3 BTCを送信する場合、ウォレットは以下のようなトランザクションを作成します。

変更アドレスは、主にプライバシー機能として機能します。
これにより、ブロックチェーンを分析する第三者が、どの出力が支払いであり、どの出力が変更であるかを区別しにくくなり、外部の監視者がすべてのトランザクションを簡単に紐づけることを防ぐのに役立ちます。

変更アドレスはプライバシーを強化しますが、ビットコイン取引を匿名にするわけではありません。場合によっては、たとえば異なるアドレス形式を使用している場合など、変更出力が特定される可能性があります。

「新規アドレス」機能は、OneKeyアプリバージョン5.16.0で導入されたもので、完全に新しく未使用のBTCアドレスを生成することを指します。資金を受け取るたびに、これまで使用されたことのない、他のトランザクションに関連付けられない新しいアドレスが生成されます。

ブロックチェーンの設計はデフォルトではプライバシーに焦点を当てておらず、すべてのトランザクションは公開記録されます。送信者と受信者のアドレスはブロックチェーンエクスプローラーで表示できるため、時間の経過とともに同じアドレスを使用して資金を受け取ると、そのアドレスのすべてのトランザクション履歴が公開されてしまいます。プライバシーとセキュリティを向上させるために、この機能が有効になると、デフォルトで着信トランザクションごとに新しいアドレスが生成されます。この新しいアドレスが「新規アドレス」と呼ばれます。