ハードウェアウォレットにヘルパーワードをインポートしても、使用済みアドレスを復元できない場合、次の3つのケースが考えられます。
1.パスの問題への対応
ハードウェアウォレットのヘルパーワードは、BIP-39のプロトコルに準拠しています。(BIP-39とは?)ETHアドレスを例にとると、OneKeyアプリを使用してハードウェアウォレットに接続し、新しいアカウントを作成することを選択すると、デフォルトで作成されるアドレスパスはm/44'/60'/0'/0/0です。引き続き新しいアカウントを作成することを選択すると、作成されるアドレスパスはm/44'/60'/0'/1、 m/44'/60'/0'/0/2 などとなります。
ヘルパーが生成したこれらのアドレスグループは、プラグイン側でハードウェアウォレットログインを接続した際にもパス順となります。アドレス番号1のパスはm/44'/60'/0'/0/0、アドレス番号2のパスはm/44'/60'/0'/0/1、...といった具合です。住所までの経路を推測し、OneKeyアプリで新規アカウント作成を選択し、詳細設定を開き、住所を見つけるための正しい経路を記入することができます。この方法のチュートリアルはこちら:パスフレーズをインポートして、元のアドレスと矛盾するアドレスを復元する
2.パスフレーズがオンになっている
パスフレーズの詳細については、チュートリアル:パスフレーズ機能概要とチュートリアルを クリックしてください。
デスクトップでPassphraseを有効にしている場合、またはプラグインに接続する際にPassphraseページでパスワードを入力している場合は、Passphraseを有効にしていることになります。
パスフレーズが有効になっている場合は、パスフレーズをオフにするか、アドレスを取得する際に使用したパスフレーズを入力してみてください。
注:パスフレーズをオンにすると、新しいアドレスのセットが作成されます。異なるパスフレーズを使用すると、以前のアドレスのセットとは異なる、まったく新しいアドレスのセットが作成されます。ニモニック、パスフレーズとアドレスの関係は、以下の式で理解できます。
パスフレーズ1=アドレスグループ1
ヘリコフレーズ1+パスフレーズ1=アドレスグループ2
パスフレーズ1+パスフレーズ2=アドレスグループ3
▶アドレスグループ1、アドレスグループ2、アドレスグループ3は、関連性のない3つのアドレスグループです。
パスフレーズ1は、Address Group 1に含まれるアドレスのみ復元可能です。
▶ Address Group 2、Address Group 3 のアドレスを回収する場合は、Helper phrase 1 + 対応する Passphrase が必要となり、いずれかにエラーがあると Address Group 2、Address Group 3 のアドレスは回収されません。
パスフレーズ記録を混同したり忘れたりすると、正しいパスフレーズを持っていてもアドレスを復元することができなくなります。
3.ニモニックの誤入力や混同記憶
ハードウェアウォレットにパスフレーズをインポートする際には、パスフレーズが正しいかどうか、つまり、入力ミスや混同、記憶違いなどがないかを確認することが重要です。
実際には、ニモニックの取り違えや記憶違いによってアドレスの復元ができなくなったユーザーが、正しいニモニックをインポートすることで問題が解決するケースに何度も遭遇しています。そのため、特にこの記事を掲載しましたので、再度ご確認くださいますようお願いいたします。
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